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石黒信由とはどんな人ですか

カテゴリ 芸術文化   掲載日 2011年6月30日

ご質問 石黒信由とはどんな人ですか。
回答 石黒信由(いしくろのぶよし)〔宝暦10年(1760)〜天保7年(1836)〕は江戸時代後期、射水郡高木村(現射水市)に生まれた和算家・測量家です。

関孝和の流れをくむ和算家中田高寛(なかだたかひろ)のもとで23歳の時から15年間本格的な和算を学び、免状を授かった後も西洋数学や天文暦学を取り込んで学問をさらに高めます。信由は100年以上誰にも解けなかった和算の難問をその著書『算学鉤致(さんがくこうち)』に全解答を著すなど、類稀なる才能の持ち主でした。しかしそれに満足せず、信由は和算を「学問のための学問」でなく、国や社会の役に立つ「実用のための学問(実学)」へと応用していきます。そして検地や新田開発・用水や河川の改修・正確な測量術の確立・精緻な地図作製方法・測量器具の開発改良・時法・航海術など、実に多くの分野に偉業を残したのです。

特に信由が測量して作った絵地図はきわめて高い精度をもっており、同時代の有名な測量家伊能忠敬(いのうただたか)の業績に並び称されています。信由の偉業の代表が、「加越能三州郡分略絵図(かえつのうさんしゅうぐんわけりゃくえず)」(国指定重要文化財)です。この絵地図は現代の地図と比較してもほとんど差がないほどきわめて高い精度であり、和算の素養を基礎としてヨーロッパの新しい科学を取り込んで作製されるなど、明治以降に発達した近代地図のさきがけとなりました。

新湊博物館ではこれらの資料(高樹文庫)を収集・保管するだけではなく、これらを活かし、市民の財産として、わかりやすくその偉業を展示解説していますのでぜひお越し下さい。

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