「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」ユネスコ無形文化遺産登録へ 2025年11月11日更新 シェア ポスト 「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」ユネスコ無形文化遺産登録へ ユネスコの評価機関により、「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」を含む4件の「山・鉾・屋台行事」が、ユネスコ無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)へ「記載」(登録)される旨の勧告がなされました。 この後、令和7年12月中旬に、ニューデリー(インド)で開催される「無形文化遺産保護条約政府間委員会」での審議を経て、最終決定となる予定です。 ユネスコ無形文化遺産について 無形文化遺産は、建物や遺跡などの形のある文化遺産を保護する「世界文化遺産」に対して、伝統的な芸能、社会的慣習、儀式、祭礼、技術など、形のない文化遺産を「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載(登録)してその保護と認知向上を図る国際的な枠組みです。 日本では、歌舞伎、能楽などの伝統芸能やお祭りのほか、和食、伝統的酒造り、和紙など幅広い文化遺産が登録されています。 今回の登録は、2016年に登録された「山・鉾・屋台行事」へ追加登録されるものです。 「山・鉾・屋台行事」は、「京都祇園祭の山鉾行事」など、33件の行事で構成されており、富山県内の「高岡御車山祭の御車山行事」、「魚津のタテモン行事」、「城端神明宮の曳山行事」が含まれています。 追加登録勧告のあった案件【山・鉾・屋台行事】 放生津八幡宮祭の曳山・築山行事(富山県射水市) 常陸大津の御船祭(茨城県北茨城市) 村上祭の屋台行事(新潟県村上市) 大津祭の曳山行事(滋賀県大津市) 【和紙:日本の手漉和紙技術】 【伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術】 山・鉾・屋台行事について 地域の人々が一体となって社会の安泰や災厄防除を願う、豪華な「山・鉾・屋台」の巡行を中心とした祭礼行事です。 「山・鉾・屋台」は、木工・漆・染物といった伝統的な工芸技術によって幾世にもわたって継承されてきました。 また、地域の人々が年間を通じて準備や練習に取り組み、世代を超えた多くの人々の交流を促進して、地域社会を結び付ける重要な役割を果たしています。 放生津八幡宮祭の曳山・築山行事について 射水市八幡町にある放生津八幡宮の秋季祭礼において行われる行事です。 曳山行事は、毎年10月1日に行われ、県内最多の13基の曳山が、昼は「花山」、夜は「提灯山」となって、曳山町を中心に旧新湊市街地を一巡します。 築山行事は、放生津八幡宮の境内で10月2日の日中に行われます。山に見立てた臨時の築山台を設けて海上から神霊を迎え、「ウバガミ(姥神)」または「オンバサマ」と呼ばれる主神人形、広目天・増長天・持国天・多聞天の四天王人形、「マロウド(客人)」と呼ばれる人形を飾る全国的にも類例の少ない行事です。 曳山・築山行事は、令和3年3月11日に国の重要無形民俗文化財の指定を受けました。 曳山行事(提灯山) 築山行事 お問い合わせ 教育委員会 生涯学習・スポーツ課 所在地:〒939-0294 射水市新開発410番地1 電話:0766-51-6637 FAX:0766-51-6663 Eメールアドレス:shougaku-spo@city.imizu.lg.jp