おうちであそぼう!「すごろく」 2014年9月4日更新 シェア ツイート 『すごろく』はサイコロの目の数で進んでいく遊びですが、ことばの要素を取り入れた遊び方もできます。 また、サイコロを交代で使うこと、課題を解きながら進んでいくことは、「ルールを守る」練習にもなります。 数の要素 1.数える 一般的なサイコロは1~6ですが、1~3(各2面)にすると、年齢が低いお子さんでも楽しめます。牛乳パックを四角くして好きな数字を書き込んだり、市販のサイコロにビニールテープとシールを貼るだけでも、お子さんの成長に合わせたオリジナルサイコロが作れます。 2.対応させる 「多い、少ない」を見た目で判断するのではなく、数を数えてマスに対応させながら進むことで、正確に「多い、少ない」を経験します。 ☆ドライブすごろく☆(小さい子向け) (←クリックすると印刷できます) ことばの要素 すごろくのマスに課題を書き入れていくと、いろいろな『ことば遊び』ができます。 1.仲間集め(分類) 「どうぶつ」というマスに止まったら、動物の名前を言う。「やさい」「くだもの」「のりもの」等、子どもの段階や興味に合わせた項目を書き入れます。 「リンゴ」や「トマト」という名称は目で見える物なので理解しやすいですが、「くだもの」や「やさい」という言葉は一つだけに対応するものではないので、子どもによっては理解が難しい場合があります。大人が一緒に遊ぶことでお手本となり、遊びながら“分類”を身につけていきましょう。 なかなか答えが出てこない時には、絵や言葉で、さりげなくヒントを出してあげます。「朝、食べたよ。赤くて、上から読んでも下から読んでも同じ名前のもの」等、子どもがなぞなぞを解くように、楽しく答えがみつけられるようにするのがポイントです。 「赤いもの」「丸いもの」「台所にあるもの」 色や形、場所など、いろいろな課題を考えるのも楽しいですね。 ☆美味しいもの すごろく☆ 2.頭文字ことば 「あ」のつくもの・・・あし、あめ、あざらし、あいすくりーむ、あくび 「い」のつくもの・・・いす、いか、いぬ、いちご、いるか、いのしし 頭文字言葉がわかると、しりとり遊びができるようになります。また、ことばを一文字ずつ分解して考えることは、文字を書くことにもつながっていきます。 3.動きを表すことば 「とぶもの なあに?」「はしるもの」「ほえるもの」「きるもの」等、動作語はわかっているようで意外と難しいことばです。「きる」にも、「着るもの」「切るもの」の二通りありますね。 「なくもの なあに?」という問いに、「鳴く」を思い浮かべる子どもは少ないかもしれません。最近では、スズメを知らない子どもが多くいます。ニワトリやセミ等の絵もあれば、鳴き声を知らせる良い機会となるでしょう。 ☆言葉あつめすごろく☆ 4.好きなものは何? 「好きな食べ物は 何ですか?」「好きな色」「好きな動物」「好きな遊び」「好きな人」等。 “好きな○○”というのは目に見えるものではないので、どう言えばいいのかわからなかったり、逆にいくつも羅列して一つに決められない場合もあるかもしれません。そのような時は、「私だったら・・・」と大人が具体的にお手本を言って見せてあげてください。 5.こんなときどうする?どんな気持ち? 「友達がつかっているおもちゃで遊びたいときはどうする?」「嫌なことをされたら、どうする?」「迷子になったら、どうする?」等、困った時やトラブルが起きそうになった時にどうするかを答えながら進んでいくすごろくです。他の人の答えを聞くことで、いろいろな対応法があることに気づき、ことばの使い方を知ることができます。 笑っている顔、困っている顔、怒っている顔、泣いている顔を描きます。「どんな時に、こんな顔になるかな?」・・・家族や友達、何人かですると、他の人の気持ちに気づく良い機会になるのではないでしょうか。 この他にも、「味のすごろく」「形容詞すごろく」「しりとりすごろく」「行事すごろく」等、お子さんの興味のあることや、教えたいことをテーマにしてみると、楽しく言葉遊びができます。 ◎「負けると、泣いて怒り出す」というお子さんには・・・ 「質問に答えたら印をつける」「おはじきがもらえる」等のルールにすると、ゴールが遅くなる一方で、印やおはじきの数が多くなります。 “一番にゴールした!”だけでなく、“印の数が一番多かったね”という評価をすることで、「いろんな一番がある」「ゴールが遅くても、最後まで頑張ったらいいことがある」という気持ちになれたらいいですね。 PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。こちらのバナーから無料でインストールできます。