おうちであそぼう!「からだを動かそう」 2014年9月22日更新 シェア ツイート 運動を楽しむ子に育てましょう!! この頃気になるのが、きちんと座っているのが苦手な子が多くなったということです。単に落ち着きがない、行儀が悪いというのではなく、身体の姿勢を保つだけの筋力(正中軸)が育っていないことが主な原因です。こんな子は、疲れやすかったりします。また、身体のバランスが悪いため、両足とびが苦手です。思い当たる節はありませんか?「上手くできないから、やりたくない。」なんて運動嫌いにならないよう、「スモール・ステップ」(少しがんばれば,できるかな・・・と思える目標))で、「できた!」と達成感を持たせながら伸ばしましょう。 両足とび(ジャンプ) (始める前に確認…ひとりで、しゃがんだり、立ったりできますか?出来たら、スタートです。その子の発達に合わせて取り組みましょう。) 1 段差のある所から飛び下りる。 ① 最初は、7センチから8センチくらいの高さから始めます。床からとぶより蹴る力が少なくて、とんだ気分を味わえます。また、ジャンプする時の<関節の動かし方も学べ ます。不安がるようなら、大人が前に立って手を持って行うとよいでしょう。(教室では、不要になった電話帳などをガムテープで固めて手作り台を使用しています。)この高さで、両足着地が、出来るようになったら、②に進みます。 ② 次は、15~20センチくらいの高さから飛び降ります。この時、大人が、子どもの腰を持って補助してあげ、股関節・膝関節・足関節を協調的に動かす事を感じさせてください。(腰とひざを曲げてジャンプ。この時思い切りかかとを思い切り持ち上げます。)ひとりで両足着地できたら、完了です。 2 いろいろなジャンプを楽しむ。 ① 床に張ったビニールテープをとび越す。目印までとぶ など。 ② 目印を3から5に増やし、つづけてとぶ。 *この時、つづけてとぶのが苦手な子がいます。これは、必要以上の力で床を蹴っているために、次の動作に移れないのが原因です。 「やさしくとんでごらん」と声 をかけ、力を調節することを教えましょう。床にマス目を作り、ここからはみ出さないようとぶよう促す方法も、力を調整させるのに効果的です。 ③ 自信がついたら、高さのある物のとび越えにチャレンジしましょう。(例:ラップの芯や牛乳パックを並べて跳ぶなど)また、トランポリンも楽しいですね。 *トランポリンは、着地が不安定ですので、必ず大人が一緒に行いましょう。連続した膝の屈伸や、つま先でジャンプするコツがつかめ、リズミカルにとぶのを促します。 ④ その他 幅とび、垂直とび、片足けんけん など。 なわとび (始める前に確認…その場で、連続両足とびができますか?できたらスタートしましょう。) 1 大縄跳び・・・まず「縄を置いてとぶ。」から始めましょう。 ① 縄の両はしに目印になるマットを置きます。これは、物を見る力が弱い子にとぶ場所を示すためのものです。また、力のコントロールの苦手な子が、必要以上に跳び過ぎて、疲れてしまわないようにするのにも役立ちます。 ② 縄を意識しすぎて、縄に向かうようにとぶ子がいます。すると、身体の動きが、大きくなり連続してとべなくなります。こんなときは大人と手をつないで、一定方向を向いてとぶ事を覚えさせます。イメージが、つかめると一人でも一方を向いて(例:お母さんの顔みてとぼうね。)とべるようになります。 ③ 今度は、縄を床につけたまま左右にスライドさせてとばせます。子どもには「いつもと一緒でいいよ。」と声をかけ、動揺しないようにします。これが出来ると「大縄跳びできた。」という気持ちになるようです。 ④ ③が完全に出来たら、縄をちょっと浮かせます。 ⑤ ④に自信がついたら、「おおなみ、こなみ…♪」と歌にゆっくりと合わせます。これを時間をかけて取り組むと、縄とびの基礎が出来ます。 2 短縄跳び(前跳び) (始める前に確認…脇をしめて、肘を曲げて手首を回す事が出来ますか?) ① 両手を上手く回す練習をします。縄の真ん中を首にかけて持ち、左右を同時に回すようにします。この方法は、自分で左右があっているかどうかを確かめられ ます。 *短縄跳びは、縄を回す動作とタイミングを合わせてとぶという手足の協調性が必要です。まずは、縄を回す練習から始めます。 ② 上手く縄を回せるようになったら、縄をバンザイするようにゆっくり回し、足の前に来たら、とび越す…を繰り返します。「まわして、ポン」と声をかけリズムよく跳べるように促します。縄を上手く回せない子のために、持ち手の長い縄を使う方法もあります。(写真・青い縄) ③ 力のコントロールが苦手な子は、前跳びをしながらついつい前に進んでしまいます。目印にマットを置く、ビニールテープで印をつけるなどし、その場で跳べるよう促します。 ④ これを繰り返し取り組むうちに、楽しんで跳べるようになります。 気をつけたいこと・・・目標は、「これ位はできるかな?」を設定します。すると、お子さんの「できた!」の声が多く聞けます。この時、必ず褒めてあげましょう。「大好きな家族に褒められた!」これが、次のチャレンジへの意欲を引き出します。また、褒め上手になりましょう。「昨日は、3回だったけど、今日は、4回とべたね。」「回数は、増えなかったけど、縄の回し方が、うまくなったよ。」など・・・「僕(私)のこと、ちゃんと見てくれているんだ。」って大きな自信につながります。