放生津八幡宮祭の曳山・築山行事が国指定重要無形民俗文化財に指定されました 2021年3月11日更新 シェア ポスト ※ この情報の掲載有効期間は終了しています 「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」が国指定重要無形民俗文化財に指定されました 令和3年3月11日、「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」が国の重要無形民俗文化財に指定されました。 射水市内では、2件目の国指定重要無形民俗文化財となります。 【文化財の概要】 名称:放生津八幡宮祭の曳山・築山行事(ほうじょうづはちまんぐうさいのひきやま・つきやまぎょうじ) 保護団体:放生津八幡宮曳山・築山保存会(ほうじょうづはちまんぐうひきやま・つきやまほぞんかい) 放生津八幡宮祭の曳山・築山行事は、富山県射水市の北部、富山湾に面した旧新湊市街地にある放生津八幡宮の秋季祭礼において行われる行事です。 曳山行事は、毎年10月1日に行われ、放生津八幡宮前から出発した県内最多の13基の曳山が、昼は「花山(はなやま)」、夜は「提灯山(ちょうちんやま)」となって、曳山町を中心に旧新湊市街地を一巡します。 曳山は、江戸時代の慶安(けいあん)3年(1650)に古新町(ふるしんまち)曳山が創始されたと伝えており、370年あまりの歴史があります。 花山の巡行(10月1日) 提灯山の巡行(10月1日) 築山行事は、放生津八幡宮の境内に、山に見立てた臨時の築山台を設けて海上から神霊を迎え、「ウバガミ(姥神)」または「オンバサマ」と呼ばれる主神人形、広目天・増長天・持国天・多聞天の四天王人形、「マロウド(客人)」と呼ばれる飾人形を飾る全国的にも類例の少ない行事です。築山の人形は、10月2日の日中のみ飾られます。 放生津八幡宮境内の築山(10月2日) 放生津の曳山は、中央に一本の心柱(しんばしら)を立て、天辺のダシと花傘(はながさ)で飾る「花傘山(はながさやま)」という曳山です。中町曳山のみ、人形と松で飾った上山が回転する特殊な構造となっています。 本体を重層構造とする曳山の形や、花傘を外して250個あまりの提灯で覆いつくす提灯山の姿、勇壮で賑やかな曳き方などに特色があり、放生津を中心に、海老江(えびえ)・伏木(ふしき)・氷見(ひみ)など、富山湾沿岸の港町に広がっていきました。 放生津八幡宮祭の曳山・築山行事は、「曳山」・「築山」という形態の異なる二つの「山」の行事が伝承されており、北陸地方の祭礼行事の地域的展開や、我が国における山・鉾・屋台行事の変遷を理解する上で重要です。 射水市新湊博物館では文化財指定答申記念特別展示を開催中です 「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」の国重要無形民俗文化財指定を記念して、射水市新湊博物館では、曳山の由来を記した江戸時代の古文書や、築山で使われた室町から江戸時代の古面など6点を、1月16日(土)から特別展示しています。 お問い合わせ 教育委員会 生涯学習・スポーツ課 所在地:〒939-0294 射水市新開発410番地1 電話:0766-51-6637 FAX:0766-51-6663 Eメールアドレス:shougaku-spo@city.imizu.lg.jp