射水市の養殖漁業 2013年2月26日更新 シェア ツイート 射水市の養殖漁業 射水市はベニズワイガニやシロエビなど多種多様な天然の魚介類が水揚げされる新湊漁港を有する漁業の盛んなところですが、実は獲る漁業だけでなく育てる漁業「養殖漁業」もおこなわれています。 養殖漁業は、卵または稚魚から出荷サイズになるまでを水槽や生簀で育てる漁業です。射水市の堀岡地区には、さかなの研究機関「近畿大学水産研究所富山実験場」と養殖漁業をおこなっている「堀岡養殖漁業協同組合」があり、両者が連携する射水市の養殖漁業の拠点となっています。養殖漁業は、一般的には海や池を網などで囲い、その中でさかなを育てますが、堀岡でおこなわれている養殖漁業は全国でも珍しい陸上施設での養殖です。富山湾水深100メートルの清浄な海水を汲み上げ、安心安全で美味しいさかなを養殖しています。 射水市堀岡で育てている養殖魚をご紹介します。 近畿大学で生まれ、堀岡養殖漁業協同組合で大きく育てたトラフグを「近大・堀岡トラフグ」、ヒラメを「近大・堀岡ヒラメ」と呼んでいます。 トラフグ 近畿大学水産研究所の研究により、トラフグの8割くらいをオス化することができるようになりました。近畿大学のトラフグの稚魚を、堀岡養殖漁業協同組合の水槽で約3年間飼育し出荷しますが、その大半が白子を持った付加価値の高いオスのトラフグです。清浄で冷たい富山湾の海水で、卵から成魚まで一貫した生産管理をおこない育てたトラフグは、市場でも高く評価されています。 ヒラメ ヒラメの飼育は高温になると難しいのですが、堀岡では夏場の暑い時期に水深100メートルの冷たく清浄な海水を使って周年安定した飼育をおこなっています。堀岡養殖漁業協同組合では、約1年半で全長25センチメートル(約200g)くらいに育てから出荷しています。3年で約55センチメートルに成長します。 これら近畿大学水産研究所で生まれ堀岡養殖漁業協同組合で育てた養殖魚は、主に県内の料理店、旅館、百貨店に販売されています。またギフト商品やトラフグコラーゲンを使った飲料などの新商品開発も積極的におこなっています。 今後、富山の気候風土に適した新たな養殖魚の開発が期待されています。 射水市内の養殖漁業関連施設 ◆ 近畿大学水産研究所富山実験場 住所:富山県射水市海竜町3 TEL:0766-86-2111 FAX:0766-86-2772 ◆ 堀岡養殖漁業協同組合 住所:富山県射水市海竜町5-5 TEL:0766-86-4240 FAX:0766-86-4241 お問い合わせ 産業経済部 農林水産課 所在地:〒939-0292 富山県射水市小島703番地 電話:0766-82-1959 FAX:0766-51-6692