RPA利活用事業 2024年4月1日更新 人口減少や少子高齢化が進む中、行政課題も高度化、多様化してきており、質の高い行政サービスを維持、向上させていくためには、定型的な業務の効率化を図り、政策的業務に注力できる環境を整備していく必要があることから、本市においても令和元年度から実証事業を行っています。 【参考】RPA(Robotic Process Automation):人間が行ってきた定型的なパソコン操作をソフトウエアロボットにより自動化すること。 利用業務と削減効果 現在、18業務においてRPAを活用しており、年間3,650時間以上の業務時間の削減を行っている。 業務名 業務内容 導入前 導入後 削減時間 削減率 軽自動車税車両異動入力事務【課税課】 軽自動車異動情報(新規、変更、廃車)をシステムに入力する。 1,095時間 176時間 919時間 83.9% 税収納データ日次消込事務【収納対策課】 国保高齢証発行処理事務【保険年金課】 国保月末集計処理事務【保険年金課】 日次作業・月次作業を自動化する。 484時間 47時間 437時間 90.3% 予防接種結果入力事務【保健センター】 予防接種結果をシステムに入力する。 846時間 460時間 386時間 45.6% 精神障害者保健福祉手帳・自立支援医療判定結果入力事務【社会福祉課】 進達書作成及び判定結果をシステムに入力する。 223時間 112時間 111時間 49.8% 保育認定・契約情報変更入力事務【子育て支援課】 保育認定契約情報の変更内容をシステムに入力する。 183時間 72時間 111時間 60.7% 施設稼働状況入力事務【公共施設マネジメント推進課】 施設から提出のあった稼働状況を加工し、集計する。 1,317時間 898時間 419時間 31.8% 要介護認定一次判定結果の更新事務【介護保険課】 「介護保険システム」からデータを抽出し、「認定ソフト」で一次判定を行い、判定結果を「介護保険システム」に登録する。 45時間 12時間 33時間 73.3% 介護収納データ日次消込処理事務【介護保険課】 介護保険料の消込作業(日次作業)を自動化する。 212時間 53時間 159時間 75.0% 主治医意見書作成料請求内容確認事務【介護保険課】 富山県国民健康保険団体連合会から届く、主治医意見書作成料の請求内容と介護保険システムの登録内容の確認を行う。 126時間 14時間 112時間 89.0% 納付書作成事務【人事課、生活安全課 等】 財務会計システムに入力し、納付書を作成する。 65時間 34時間 31時間 48.0% 振替代休未申請者案内事務【人事課】 振替代休申請が未申請の方にメールで案内する。 79時間 6時間 73時間 92.4% 会計年度任用職員給与集計シート作成・確認事務【学校教育課】 各学校で毎月作成する勤務実態シートを併合・加工して、会計年度任用職員の給与支払に必要な勤務状況集計シートを作成する。 180時間 24時間 156時間 86.7% 寝たきり高齢者等おむつ支給事務【地域福祉課】 支給申請された受給者情報が、システム内の情報と一致しているか確認を行う。 48時間 12時間 36時間 75.0% 審査会割当て事務【介護保険課】 審査委員が認定申請者に関与していないかシステムの確認を行い、審査案件を審査会へ割り当てる。 150時間 20時間 130時間 86.7% 給与所得異動届出書入力事務【課税課】 給与所得者異動届出書をAI-OCRで読み取り、読み取ったデータをシステムに入力する。 358時間 160時間 198時間 55.2% 市税還付金口座振替依頼書入力事務【収納対策課】 市税還付金口座振替依頼書をAI-OCRで読み取り、読み取ったデータをシステムに入力する。 60時間 22時間 38時間 63.3% 介護認定訪問調査結果入力事務【介護保険課】 調査員が各家庭に訪問し介護認定調査を行った結果情報をシステムに入力する。 234時間 59時間 175時間 74.9% 振替口座スライド登録事務【収納対策課】 相続登記等により固定資産税の納税義務者に変更がある方の振替口座情報を変更する。 145時間 18時間 127時間 87.3% 合計(年間) 5,850時間 2,199時間 3,652時間 62.4% ※上記の時間は端数処理しているため、削減率が一致しない場合があります。 実証事業 (1)自治体行政スマートプロジェクト事業(令和元年度) 県内市町村共同による自治体クラウドの導入時に、ノンカスタマイズでの運用を目指し、システム要件を統一することにより、経費の削減とシステムの標準化を行ってきたが、システムの利用方法については、各市町村で差異があることから、本事業において、標準的な業務プロセスを構築し、RPAの共同導入による効果検証を実施。 令和元年度自治体行政スマートプロジェクト(総務省) (2)市単独事業(令和元年度~) 市単独でRPA導入による効果検証を実施。 (3)AI-OCRの実証(令和3年度) 市役所内では、まだまだ紙で申請等を受け付けることも多く、RPAを利用してシステム入力できる事務が限られており、更なる業務効率化に向けAI-OCRによる紙資料の電子データ化について効果検証を実施。 帳票名 帳票数 項目数 読取項目総数 正読 誤読 認識率 市税口座振替依頼書 (手書き、活字が混在) 50 13 650 636 14 97.8% 要介護認定等の資料公開請求書 (手書き、活字が混在、記入位置が一定ではない) 100 3 300 237 63 79.0% 施設型給付費・地域型保育給付費等教育・保育給付認定変更申請書 (手書きのみ) 103 16 1,648 1,605 43 97.4% 公的年金等支払報告年別内訳一覧表 (活字のみ) 50 6 300 299 1 99.7% 実証の結果:97%以上の認識率 ※帳票の見直し(帳票レイアウトの統一、項目欄の分割等)により、認識率はさらに向上すると考えられる。 共同利用 令和3年度に県内13市町村で「RPAの共同利用に関する協定書」を締結 ①自治体行政スマートプロジェクトで作成したRPA 基幹系クラウド共同利用団体以外も利用できるようにする 【メリット】利用団体数に応じて減額 ②市単独で作成したRPA 他市町村が作成したRPAを利用できるようにする 【メリット】作成した市町村の保守料が70%減額、利用する市町村は構築費を負担せずにRPAを利用できる お問い合わせ 未来創造課 DX推進班 所在地:〒939-0294 射水市新開発410番地1 電話:0766-51-6614 FAX:0766-51-6668 Eメールアドレス:dx@city.imizu.lg.jp